ルーン文字を使った占い
ルーン占いとは、古代北欧でゲルマン民族たちの間で使われていたルーン文字を使った占いを言います。
ルーン文字はその起源がはっきりとは解明されていませんが、おおよそ2世紀頃から使われている24文字で構成する表記文字です。
北欧のゲルマン民族たちが話している言葉を、文字として表しています。ルーン文字は木や石に刻まれたため、直線のみで書かれている実にシンプルなデザインです。
11世紀頃にはアラビア文字の台頭によりルーン文字は次第にすたれていきます。しかし逆にルーン文字の神秘性を浮かび上がらせ、魅力的で不思議な魔力を持つ文字であると重宝され始めました。
その後ルーン文字は呪術や魔術に使用されてきました。ルーン文字の神秘性に加えてそのデザインの美しさも、ルーン文字を貴重なものとして認識させたのでしょう。
現在もルーン文字は形を変えながら保存され続け、ルーン占いも定着しています。近年は24文字ルーン文字にプラスして、空白(何もない)カードが追加されました。それをウィルドと呼びます。ウィルドを含めた25文字で神託を授かります。
ルーン占いはシンプル

ルーン文字1文字1文字には深い意味が込められています。2世紀頃のゲルマン民族たちの間では、木の小枝にルーン文字を刻んで、願いや占いたいことを唱えながら天に向かって投げ、落ちてきた文字で占う「キャスティング」が行われていました。
天のお告げ(神託)を受けるためにルーン文字を使用していたのです。ルーン文字は24文字+空白のウィルドで構成されており、その意味を読み取るという、いたってシンプルな卜術です。神秘の力を発揮して占いのために利用されてきました。
また別の方法では、ルーン文字を石に刻み、袋に入れて一つだけ取り出して神託を授与する「スプレッド」法もあります。これは現代ではルーンカードとして、裏返しになったルーンカードの中から1枚だけを選び結果を見るという方法でも使われます。袋の中にはカードではなく、ルーン文字が石や木片に刻まれたものの場合もあります。
どの占い方にしても、いたってシンプルでわかりやすいのがルーン占いです。難しい手順や複雑なルールはありません。1文字1文字にこめられた意味を理解していれば、誰にでもできる占いです。
ルーン占いは遠い未来や全体的・抽象的な未来を占うよりも近い未来、具体的な事案を占うのに向いています。たとえば明日の運勢は良いかどうか、よりも、明日のテストは上手くいくかどうか、といった、具体的な事柄を占うと良いでしょう。ルーン文字には、はっきりとした意味がありますので、具体的な答えが出ます。

ルーン占いの初め方
ルーン占いを始めるには、ルーンカードやルーン石を用意します。そしてルーン文字の意味を理解しなければなりません。
ルーン文字は「概念ルーン」とも呼ばれ、深い意味が込められています。1文字1文字の意味を理解したら、さっそくカードで占ってみましょう。
ルーン占いは誰にでも占うことが出来ます。自分自身を占うこともできるし、誰かの運勢を占うこともできます。目の前にいる人だけではなく、遠く離れた人の運勢も占えます。とても手軽で簡単な占い方法です。
ルーン文字の神秘的で美しい形にはそれぞれ意味があります。ぜひ、意味を理解して占いってみましょう。